円原村(読み)えんばらむら

日本歴史地名大系 「円原村」の解説

円原村
えんばらむら

[現在地名]美山町円原

神崎かんざき川支流の円原川に沿い、東西に山々がそびえる。円原川が神崎川に合流する地点のやや北に円原村本郷があり、その上流枝郷今島こんじま洞・白岩しらいわ洞・万所まんどころ洞などがある。南と西は神崎村。天正一七年(一五八九)検地帳(河口文書)に、合高二〇石余とある。江戸時代を通じて幕府領正保郷帳では谷合たにあい村に含まれる。享保七年(一七二二)の村明細帳(河口文書)は前欠で村高は不明だが、すべて畑作で、紙漉二八軒があり、村中で四両ほどを得、こんにゃく畑をもつ者一六人は六両ほど、茶は三両ほどを売出す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android