円妙寺(読み)えんみようじ

日本歴史地名大系 「円妙寺」の解説

円妙寺
えんみようじ

[現在地名]玉里村上玉里

上玉里かみたまりの台地上にある。青木山(扇山)と号し、天台宗本尊薬師如来(県指定文化財)。寺伝によれば、至徳三年(一三八六)乗憲が常陸大掾氏の信を得て開山したという。安永四年(一七七五)頃には寺中末寺として成就院・寂光院・園光院の三寺、そのほかに末寺三寺、門徒寺八寺をもち、上玉里―府中(現石岡市)間の道を円妙寺街道とよんだという(玉里村史)。また幕末の水戸藩天狗党騒動の時には、玉里地区の天狗党の拠点になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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