再校(読み)サイコウ

デジタル大辞泉 「再校」の意味・読み・例文・類語

さい‐こう〔‐カウ〕【再校】

[名](スル)
印刷で、初校に次ぐ二度目の校正。また、その校正紙。二校
二度目の校合。また、出版物を調べなおして再び出版すること。
「此書は、既に英国並びに他国に博く行わるるものを―するものなり」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「再校」の意味・読み・例文・類語

さい‐こう‥カウ【再校】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 引き合わせてもう一度調べること。
    1. [初出の実例]「是等の法則は議事院にて再挍改正すべし」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)
  3. ( ━する ) 一度出版したものを調べ直して再び出版すること。
    1. [初出の実例]「此書は、既に英国並びに他国に博く行はるるものを再校するものなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉自助論原序)
  4. 印刷で、二度目の校正。また、その校正紙。
    1. [初出の実例]「又直して遣って再校を取って見た」(出典:鸚鵡石(1907)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の再校の言及

【校正】より

…これを初校という。第1回目の校正,すなわち初校がすむと,その校正刷りには〈要再校〉と記して印刷所に返され,第2回目を再校,第3回目を三校と呼び,必要に応じて回数が重ねられる。かくて校正が完了した場合,これを校了といい,校了にするにあたり,とくに一部分に残存する訂正個所を念のために見る校正を念校,印刷所に差換えの責任を負わせて校了にするものを責任校了,略して責了と呼ぶ。…

※「再校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android