普及版 字通 「冏」の読み・字形・画数・意味
冏
7画
(異体字)
7画
[字訓] まど・あきらか
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
(まど)の形。〔説文〕七上に「(さういう)、麗(れいろう)(がいめい)なるなり」とあって、格子窓から光がさしこむような状態をいう。は地下室の窓の形。古く黄土層地帯では、中央を方形に掘りさげ、その四面に横穴式の屋室を作り、中央に面するところから光をとった。月明を(めい)というのは、その窓から月光を受ける意である。神を迎えるところであるから、神明という。〔詩、召南、采〕「于(ここ)に以て之れを(お)く 宗室の下(いうか)に」とあって、その窓の下で神を祀った。
[訓義]
1. まど。
2. まどのあかり、あきらか、あかるい。
[部首]
〔説文〕にの一字を属する。は(盟)の初文。前部に()があり、・・は合わせて一部としてよい字である。
[声系]
〔説文〕に声としての一字を収める。の声については〔説文〕に「賈侍中(逵(き))のに、讀みてと同じうす」とあり、もしその説によるとすれば、・・は同じ声系の字となる。
[熟語]
冏焉▶・冏冏▶・冏光▶・冏寺▶・冏然▶・冏徹▶・冏牧▶・冏明▶
[下接語]
冏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報