写り(読み)うつり

精選版 日本国語大辞典 「写り」の意味・読み・例文・類語

うつり【写・映】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「うつる(写)」の連用形の名詞化 )
  2. 物の姿や影などが他の物の上に現われること。また、その現われぐあい。「うつりのいい鏡」
  3. 光が当たって照り輝くこと。また、その光。
    1. [初出の実例]「あかねさす日のうつりを見て、夜があけたと思ひ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)
  4. 物事のつりあい。また、色と色との取り合わせ。調和。配合。
    1. [初出の実例]「南天の心、正真の紫苑(しをん)龍胆(りんどう)のあしらい。胴に伊吹のうつりのよさ」(出典浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)一)
    2. 「容色(きりゃう)の揃はない夫婦は照応(ウツリ)が悪いと」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)
  5. 写真、テレビ、映画などで、映像が現われること。また、その現われぐあい。
    1. [初出の実例]「写真の写りが悪いせいか」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)
  6. 下の文字や絵が、紙などを通してすけて見えること。「うつりのよい紙」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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