正真(読み)ショウシン

デジタル大辞泉 「正真」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しん〔シヤウ‐〕【正真】

《古くは「しょうじん」》偽りのないこと。本物であること。真正。「正真黄金こがね
[類語]本当しん真実真個真正正真正銘まこと本に実に全くまさにまさしくひとえにせつげに現にほとほとすっかりつくづく全く以て何とも実以て事実実際紛れもない他ならない有りのまま現実そのものしん以てかみ掛けてほんまいかにも

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正真」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しんシャウ‥【正真】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 古くは「しょうじん」 ) 本物であること。真実であること。純粋でまじりけのないこと。また、そのさま。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「邪見の咎を遁て、正真の道に入べきなり」(出典:梵舜本沙石集(1283)一)
    2. 「今正真(シャウジン)の生ける稚子(こども)を見させたまひては」(出典不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉九)
    3. 「僕には正真生真面目なところもあるんですよ」(出典:死霊‐二章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)

しょう‐じんシャウ‥【正真・正心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「正」の呉音 ) 華道立花で、真より低く中央に挿す枝をいう。
    1. [初出の実例]「まつ、しんに十もんし、小しんにしんにす鎚〈略〉あひしろふてそさしにける」(出典:浄瑠璃・源平変化諍(1665)一)
    2. 「花立るは先心を立、次に正心をさし」(出典:諸芸小鏡(1686)立花)

しょう‐まつシャウ‥【正真】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) まことなこと。いつわりでないこと。また、そのさま。本物。真実。真正。しょうしん
    1. [初出の実例]「正まつなよい薬といふは、貴様の膏薬がはじめてじゃ」(出典:歌舞伎・霧太郎天狗酒宴(1761)三幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「正真」の読み・字形・画数・意味

【正真】せいしん

まことの。

字通「正」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android