写真記憶(読み)しゃしんきおく(その他表記)Photographic Memory

知恵蔵mini 「写真記憶」の解説

写真記憶

目に映ったものを映像の形で記憶すること、またはその能力のこと。映像記憶(Eidetic memory)、直観像記憶ともいう。定義は必ずしも明確ではなく、映像として記憶すること全般を指す場合も、または写真のように詳細かつ正確に一瞬で記憶することを指す場合もある。後者はごく限られた人にみられる特殊な能力と一般的に位置づけられており、画家指揮者などにそのような力を持った人がいるとの話が多数伝えられている。また、知的・発達障害などがあり特定分野に限って異常に優れた能力を発揮する「サヴァン症候群」と関連づけて語られることも多い。記憶術といわれるものでは、ものごとを絵(イメージ)に置き換えて記憶する方法がよく用いられており、写真のように映像を記憶する方法の鍛錬法を提唱している者もいる。

(2016-3-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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