冠履顛倒(読み)カンリテントウ

デジタル大辞泉 「冠履顛倒」の意味・読み・例文・類語

かんり‐てんとう〔クワンリテンタウ〕【冠履×顛倒】

[名・形動]地位価値などの上下順序が乱れること。また、そのさま。
「なんぼ―な世の中で」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「冠履顛倒」の意味・読み・例文・類語

かんり‐てんとうクヮンリテンタウ【冠履顛倒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( かんむりとくつの本来のあり場所が逆さまになるの意から ) 地位、価値などの上下の順序が乱れること。また、そのさま。本末顛倒。冠履倒置。
    1. [初出の実例]「古の眼を以て此有様を見れば、冠履転倒、上下の名分、地を払ふたるが如くなれども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉四)

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四字熟語を知る辞典 「冠履顛倒」の解説

冠履顚倒

地位、価値などの上下の順序が乱れること。また、その様子

[活用] ―する。

[使用例] 彼の行為中途において、何のためという、冠履顚倒の疑いを起こさせるのは[夏目漱石*それから|1909]

[解説] かんむりくつの本来のあり場所が逆さまになるの意から。

[類語] 本末転倒

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