本末転倒(読み)ホンマツテントウ

デジタル大辞泉 「本末転倒」の意味・読み・例文・類語

ほんまつ‐てんとう〔‐テンタウ〕【本末転倒】

[名](スル)根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること。「本末転倒もはなはだしい」「本末転倒した考え」
[類語]思い違い誤解勘違い心得違い曲解混同取り違える反対ぎゃく逆様さかさまさかあべこべかえって裏腹うらはら裏返し裏表うらおもて右左みぎひだり上下うえした後ろ前正反対真逆主客転倒

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精選版 日本国語大辞典 「本末転倒」の意味・読み・例文・類語

ほんまつ‐てんとう‥テンタウ【本末転倒】

  1. 〘 名詞 〙 根本の大切な事と、枝葉のつまらない事とを取り違えること。
    1. [初出の実例]「商人がいろいろな奢侈贅沢品を作り出して之を販売すればこそ買ふ人もあるといふやうに考へられるけれども、其は本末顛倒の見方なので」(出典:貧乏物語(1916)〈河上肇〉一二)

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四字熟語を知る辞典 「本末転倒」の解説

本末転倒

根本の大切なことと、末端のつまらないこととを取り違えること。

[活用] ―する。

[使用例] 凌辱の方を問題にして、殺人の方を問題にしないとはおかしな話ではないか。本末顚倒だ[火野葦平青春泥濘|1947~49]

[使用例] よく、子供が多くてということを言うが、〈略〉子供は一家運営の基礎ではない。本末顚倒している[幸田文*みそっかす|1949~50]

[解説] 「転倒」は古くは多く「顚倒」と書きました。

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