冬牡丹(読み)フユボタン

デジタル大辞泉 「冬牡丹」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐ぼたん【冬×牡丹】

寒牡丹かんぼたん」に同じ。 冬》「―千鳥よ雪のほととぎす/芭蕉
火のさかんにおこっているのを牡丹の花にたとえて、火鉢をいう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「冬牡丹」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐ぼたん【冬牡丹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物かんぼたん(寒牡丹)」の異名。《 季語・冬 》 〔俳諧・増山の井(1663)〕
  3. 牡丹に似た肉の色や形と、冬季に食べられるところから猪(いのしし)の肉をいう。
    1. [初出の実例]「冬牡丹麹町から根わけなり」(出典:雑俳・柳多留‐三三(1806))
  4. 冬季、火鉢の火のさかんにおこっているさまが牡丹の花に似るところから、火鉢をいう。〔随筆・牛馬問(1755)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「冬牡丹」の解説

冬牡丹 (フユボタン)

植物。ボタン科園芸植物カンボタン別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android