冷眼(読み)レイガン

デジタル大辞泉 「冷眼」の意味・読み・例文・類語

れい‐がん【冷眼】

人をさげすんで見る冷ややかな目つき。「衆人冷眼を浴びる」「冷眼視する」
冷静な目つき。
「感動せずに、―に視ている処に医者強みがある」〈鴎外・カズイスチカ〉

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精選版 日本国語大辞典 「冷眼」の意味・読み・例文・類語

れい‐がん【冷眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひややかな目。冷淡な目つき。また、人をさげすんだ目つき。
    1. [初出の実例]「而して堂々たる大国の死するや天下の人皆冷眼に看過し知らざるが如きは何ぞや」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四)
    2. [その他の文献]〔李群玉‐寄短書歌〕
  3. 冷静に見る目。
    1. [初出の実例]「冷眼にてこれをみれば、そのままなる乞食と云べし」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)二)

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普及版 字通 「冷眼」の読み・字形・画数・意味

【冷眼】れいがん

冷静にみる。冷淡な態度でみる。宋・黄庭堅〔鷓鴣天〕詞 身在なり 且(しばら)く加(かさん)せよ 裙歌板、を盡す 白髮、相ひ牽(けんばん)し 旁人(ばうじん)の冷眼にて看るに付與す

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