凍て(読み)イテ

デジタル大辞泉 「凍て」の意味・読み・例文・類語

いて【凍て/×冱て】

《動詞「い(凍)つ」の連用形から》寒気でこおりつくこと。こおったように感じられること。 冬》庭草のよごれしままに風の―/白雄
偶々たまたま咲懸ッた恋の蕾も、事情というおもわぬ―にかじけて」〈二葉亭浮雲
[補説]現代語としては「凍て雲」「凍て蝶」「凍て土」「凍て鶴」「凍て蠅」など複合語として使われることが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「凍て」の意味・読み・例文・類語

いて【凍・冱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いてる(凍)」の連用形の名詞化 ) 凍ること。また、凍ったもの。凍ったように感じられるもの。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「氷 うす氷 あつ氷〈略〉いて」(出典:俳諧・山の井(1648)冬)

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