庭草(読み)ニワクサ

精選版 日本国語大辞典 「庭草」の意味・読み・例文・類語

にわ‐くさには‥【庭草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 庭に生えている草。
    1. [初出の実例]「庭草(にはくさ)村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり」(出典万葉集(8C後)一〇・二一六〇)
  3. 植物ほうきぎ(箒木)」の古名。《 季語・夏 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

庭草の補助注記

本草綱目啓蒙」では「萹蓄 うしくさ〔和名鈔〕 まきくさ にはくさ 共に同上」として、「ニワヤナギ」に当てている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「庭草」の読み・字形・画数・意味

【庭草】ていそう(さう)

庭の雜草。〔宋書、隠逸、孔淳之伝〕性、山水を好む。游する(ごと)に必ず其の幽峻を窮む。~會稽の太守謝方(ねんご)ろに郡に入ることを(もと)むるも、(つひ)に肯(あへ)てかず。逕、惟(た)だ牀上に數卷の書のみ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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