出塔村(読み)でとうむら

日本歴史地名大系 「出塔村」の解説

出塔村
でとうむら

[現在地名]橋本市出塔

葛城(和泉)山脈の南麓、紀ノ川支流山田やまだ川沿いにあり、南は柏原かせばら村。村内を古い時代の高野街道(御幸道)が通る。「続風土記」には「出塔は出岬といふか如く、此地に突出たる山の形によりていふなるへし」とあり、「塔はたわの転にて、山のたわみをいふ」と記す。古く「ていとう村」と称して密厳院領相賀おうが庄に属し、応永八年(一四〇一)一二月一一日の朝証田地売渡状(西光寺文書)によれば「相賀庄河北テヰタウノ村内字アセノヲ」の田地が柏原阿弥陀仏に売却されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android