出掛・出懸(読み)でかける

精選版 日本国語大辞典 「出掛・出懸」の意味・読み・例文・類語

で‐か・ける【出掛・出懸】

〘自カ下一〙 でか・く 〘自カ下二〙
① 出て行く。でむく。
浮世草子世間胸算用(1692)二「若ひ者どもも八坂へ出(デ)かくる無分別をやめ」
交易問答(1869)〈加藤弘之〉下「此方からも出掛けて交易をするといふ様に」
② 出て行こうとする。出発しようとする。
歌舞伎幼稚子敵討(1753)二「向ふより軍兵衛、武左衛門出かけて、内の様子を聞」
③ ある行動をおこすことをしゃれていう語。しようとする。手をつける。とりかかる。し始める。…ということにする。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)二「さらば京酒一つ出かけましょと引請」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報