無分別(読み)ムフンベツ

デジタル大辞泉 「無分別」の意味・読み・例文・類語

む‐ふんべつ【無分別】

[名・形動]
分別がないこと。思慮がなく軽率なこと。また、そのさま。「年がいもなく無分別なことを言う」
仏語物事を区別して考えないこと。また、妄想を離れていること。
[類語]大人気ないたわいない心ない不穏当不謹慎不心得非常識不見識言語道断由由しい目に余る成ってない若気の至り年甲斐も無い年寄りの冷や水

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無分別」の意味・読み・例文・類語

む‐ふんべつ【無分別】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 仏語。誤って、自己にとらわれ、ものを対立的・相対的に見る分別・妄想を離れること。物事の平等性をさとった状態
    1. [初出の実例]「正智は必ず無念無分別也。是の故に大智無分別とも云ひ」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)
  3. 分別のないこと。あとさきを考えないこと。思慮のないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「チカゴロ mufũbetno(ムフンベツノ) ヒトヂャ」(出典日葡辞書(1603‐04))

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