朝日日本歴史人物事典 「出雲弟山」の解説
出雲弟山
8世紀中ごろの地方官。『出雲国風土記』には意宇郡山代郷に厳堂を建立したと記され,同書飯石郡条末尾や「出雲国計会帳」に少領外従八位上とある。天平18(746)年外従七位下から外従六位下となり,出雲国造に任じられた。天平勝宝2(750)年2月神賀の事(神賀詞)を奏上して外従五位下となり,翌年2月ふたたび奏上して昇進し,物を賜ったと『続日本紀』にある。
(岩本次郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報