出雲浦(読み)いつもうら

日本歴史地名大系 「出雲浦」の解説

出雲浦
いつもうら

[現在地名]串本町出雲

串本浦の南にある漁村。暖寒二流の合流する潮岬しおのみさきの好漁場に近い。西は上野うわの浦、北東は海を隔てて大島おおしま浦。慶長六年(一六〇一)の出雲浦検地帳断簡(井城家蔵)によると村高七五・三一六石、田畑六町六反四畝二三歩で近辺の他浦に比べて少ない。「続風土記」によると家数九三、人数四〇六。江田組に属した。慶長一六年の加太浦より錦浦迄加子米究帳(栗本家蔵)によると、加子役数は串本・上野・出雲の三ヵ浦合せて四〇人、代納升高四八石で、先高三〇石。そのほか一艘につき二匁の床銀、漁獲高の五分の一を口前に納めた(南紀徳川史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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