出雲王朝(読み)いずもおうちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出雲王朝」の意味・わかりやすい解説

出雲王朝
いずもおうちょう

弥生時代後半に島根県斐伊川流域を中心に一定期間続いたとされる王朝。第2次世界大戦後,瀬戸内海地方など各地発掘が進み,弥生時代を,九州を中心とする文化圏畿内を中心とする文化圏の二大文化圏の対立の時代とみることは難しくなった。1984年,島根県出雲市の荒神谷遺跡で弥生時代の銅剣 358本が出土し,それまで少数説だった出雲王朝説に再び光があてられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android