函館市史(読み)はこだてしし

日本歴史地名大系 「函館市史」の解説

函館市史
はこだてしし

既刊一〇冊 函館市史編さん室編 函館市 昭和四九年―(刊行中)

解説 市制施行五〇周年(昭和四七年)記念事業の一環として昭和四五年から着手。「函館市史編さんの基本方針」等によれば、函館が北海道の政治・経済・文化発祥の地であり、近代以降も港湾都市・産業都市・文化都市、さらに漁業基地として繁栄した特徴をふまえ、地域史として必要な諸分野の分析とともに、とくに都市史としての視点を重視した。途中で編集体制も変わり、昭和五九年現在、監修者一、編集長一、専任編集員四、嘱託編集員一二(うち、札幌居住研究者四)、ほかに事務局員若干という陣容であった。同年「地域史研究 はこだて」創刊論文史料(写真を含む)・通信等を送り続ける(平成一四年、三五冊)

構成 通説編第一巻(第一編風土と自然、第二編先史時代、第三編古代・中世・近世〈箱館開港まで〉)、通説編第二巻(第四編箱館から近代都市函館へ)、通説編第三巻(第五編「大函館」その光と影)、通説編第四巻(第六編戦後の函館の歩み、第七編市民生活の諸相〈コラム〉)、史料編第一巻(明治維新前史料二三編)、史料編第二巻(近世、明治維新前後―開拓使時代二一編)別巻として「別巻 亀田市編」(昭和五三年刊。同四八年函館市へ編入)、「銭亀沢村編」(平成一〇年刊。同四一年函館市へ編入)、「統計史料編」(明治初年―昭和五五年、昭和六二年刊)、「都市・住文化編」(平成七年刊)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android