分子カプセル(読み)ぶんしカプセル(英語表記)molecular capsule

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分子カプセル」の意味・わかりやすい解説

分子カプセル
ぶんしカプセル
molecular capsule

シクロデキストリンなど,包接化合物を形成する分子。シクロデキストリン類は分子内に疎水性空洞をもっており,この空洞に見合う大きさの有機化合物全部あるいは一部を取り込み,包接化合物をつくる。これがちょうど有機化合物をカプセルで包んだようになることから,分子カプセルと呼ばれる。分子カプセル中の有機分子は,取り込まれていない分子とは物理的,化学的に性質が異なる。たとえば香料分子をシクロデキストリンで包接すると,香料が気化しにくくなり,香りが持続する。また,酸化しやすい化合物は包接により酸化しにくくなる。医薬品は徐放性となり(→徐放剤),効果が持続する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android