分子進化工学(読み)ぶんししんかこうがく

百科事典マイペディア 「分子進化工学」の意味・わかりやすい解説

分子進化工学【ぶんししんかこうがく】

試験管内でDNAなどの生体高分子を突然変異・淘汰させ,人為的に進化スピードを速めることで,ある条件に合ったものを作り出そうという学問分野。単に進化工学ともいう。1970年代に入って,ドイツのM・アイゲン博士が実験室内高速分子進化による画期的な合成法を発表して注目されたが,大きく飛躍したのは1990年代に入ってから。このころDNAやRNAなどの核酸合成機が登場するなど,周辺技術が進歩したことで実用化への道が開かれた。すでに米国ではこの技術を用いた医薬品開発が進められており,日本でも通産省による〈加速型生物機能構築技術(タイムマシンバイオ)〉研究プロジェクトが1995年にスタートしている。→バイオテクノロジー

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