最新 地学事典 「分散法」の解説
ぶんさんほう
分散法
dispersion method
浸液の屈折率分散曲線を用いて鉱物の屈折率分散曲線を求め,任意の波長に対する鉱物の屈折率を知る方法。Hart-mannの分散網(分散曲線が直線で表される)を用いると便利。鉱物と液の分散が異なる(前者が小)ので,分散曲線L1の液に鉱物粒を浸しモノクロマートルで波長を連続的に変えると波長λ1で鉱物と液の屈折率が一致し,L2の液とはλ2で一致。このとき曲線L1上のλ1の点とL2上のλ2の点を結んで鉱物の分散曲線を得る。光学的等方体や一軸性の通常光の屈折率(正号のω,負号のε)は任意の一つの鉱物粒で観測すればよいが,異常光の屈折率は十分多数の鉱物粒で観測の必要がある。その場合,一軸性正号では最短波長で一致するn2がε,負号では最長波長で一致するn1がω,二軸性では最長波長で一致するn1, n2がそれぞれα,β,最短波長で一致するn1, n2がそれぞれβ,γ。H.E.Merwin(1922)が初めて用いる。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

