デジタル大辞泉
「分潮」の意味・読み・例文・類語
ぶん‐ちょう〔‐テウ〕【分潮】
潮位変動の主要因である天体による潮汐力を、個々の周期変動に分離したもの。それぞれ一定周期の正弦曲線で表される。これら分潮の和と地形による非線形的な効果や気象条件などを加えることで、潮位変化が計算される。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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分潮
太陽の周りの地球の軌道、地球の周りの月の軌道は完全な円ではないから、これらの天体による起潮力ポテンシャルは多くの周期成分を持つ。これを決まった周 期の正弦関数の和であらわし、そのそれぞれに対応した潮位の変動成分を分潮と呼ぶ。また、この他潮汐が浅海部に侵入した際の波形変化等の非線形効果で生じ る成分や、気温・水温の変化等の気象・海洋現象による水位変化の内、規則的な成分も分潮として扱われる。 (永田)
出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の分潮の言及
【潮汐】より
…この波形は,約半日,1日,2週間など各種の周期をもつ正弦波成分の集りとみることができる。本来の波形を成分に分解することを調和解析といい,各成分を分潮という。これらの成分はそれぞれ,半日周潮,日周潮,および長周期潮とよばれる。…
※「分潮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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