切刃を回す(読み)きっぱをまわす

精選版 日本国語大辞典 「切刃を回す」の意味・読み・例文・類語

きっぱ【切刃】 を 回(まわ)

  1. ( 切刃を抜く時に、左手でさやごと回して刀の刃を上に向けるところから ) 刀のつかに手をかけてまさに引き抜こうとするさまにいう。
    1. [初出の実例]「いながらきっばをまわし悪人をきめる事よし」(出典:評判記・役者ともぐひ評判(1697))
  2. 刀を振り回す。抜き身を振り回す。
    1. [初出の実例]「又しても又しても、きっぱを廻す元吉四郎」(出典:歌舞伎・御摂勧進帳(1773)二番目)
  3. ( 比喩的に ) 相手に対して縦横に反論し攻撃する。おどしてきめつける。
    1. [初出の実例]「町衆にむかひて切刃(キッハ)まはせば、年寄組中も我を折って」(出典浮世草子世間子息気質(1715)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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