切組む（読み）キリクム

デジタル大辞泉

きり‐く・む【切（り）組む】

［動マ五（四）］材木を種々に切って組み合わせる。「床板を格子に―・む」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きり‐く・む【切組】

1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五（四） 〙 互いに相手を切ろうとして争う。切り合う。
   1. [初出の実例]「虎徹と村正の二剣がガッキと切組(キリク)んだやうに」(出典：金色青春譜（1936）〈獅子文六〉銀座道中記)
2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五（四） 〙
   1. ① 材木などを種々に切って組み合わせる。
      1. [初出の実例]「上三尺のつめろうに、しこの木をもってくもで格子(がうし)に切くんで」(出典：浄瑠璃・出世景清（1685）四)
   2. ② 考えをめぐらせ組み立てる。策略をめぐらせる。
      1. [初出の実例]「いく度か綱さんを連て来なんすたんびに、きり組(クン)だ趣向さ」(出典：洒落本・芳深交話（1780）)
   3. ③ 連歌で、適切な言葉を当てはめて歌を構成する。
      1. [初出の実例]「手仁葉に色々の付様あり。先留所を能々得意てきりくむべし」(出典：連歌秘伝抄（１５Ｃ後）)

出典　精選版 日本国語大辞典