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ハンガリーの政治家。トランシルバニアの村役人の家に生まれ,1902年社会民主党入党。大学卒業後新聞記者となる。第1次大戦下で出征,1916年にロシアの捕虜となり,トムスク収容所で感化されてボリシェビキとなる。17年末にペトログラードへ,ついでモスクワへ行き,レーニンとも接触。18年3月ハンガリー人共産主義捕虜組織の議長。同5月共産主義捕虜国際連盟議長。同年夏から革命干渉軍と戦う。18年11月ハンガリーへ帰り,共産党を組織,時のカーロイ政権の政策を批判。19年2月他の共産党員とともに逮捕・投獄された。しかし3月21日,カーロイ政権が崩壊すると,社会民主党左派と共産党の合同を成立させて,権力を掌握,ハンガリー・ソビエト(トナーチ)共和国を樹立。同共和国の外務人民委員となり,その実質的指導者となるが,講和問題に苦心し,農業の性急な社会主義的大経営化により農民を離反させた。19年8月31日フランス軍に支援されたルーマニア軍の攻撃により,共和国が崩壊すると,ウィーンに亡命。20年にソ連へ行く。ブハーリンらの左派ボリシェビキと親交。21年3月のドイツ革命の指導にあたるが失敗した。21年からコミンテルン執行委員(-1936)。25年8月ウィーンでのハンガリー共産党第1回大会に出席,ランドレル派と対立。30年ソ連で開かれた同第2回大会では,統一戦線的なルカーチの〈ブルム・テーゼ〉を批判,一貫してプロレタリア独裁論を説く。30年ころからハンガリー・ソビエト期の諸政策がコミンテルンで批判される。35年のコミンテルンの人民戦線政策への路線転換に反対。スターリンの粛清に遭うが,56年に名誉を回復された。
執筆者:南塚 信吾
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ハンガリーの革命家。第一次世界大戦前はコロジュバール(現在のルーマニア領クルージュCluj)で活動。1902年に社民党入党。大学卒業後、記者、金融機関職員などとして働く一方で、地区代表ともなり党全国大会にも参加した。大戦下での入隊、ロシアでの捕虜生活、ロシア社民党入党、ロシア共産党ハンガリー人グループの指導者などを経て、18年11月にカーロイ政府下のハンガリーに帰国、他のロシア帰りの者たちとハンガリー共産党を結成。19年3月、社共連合による革命統治評議会政府樹立とともに外務兼軍事人民委員となる。評議会政府崩壊後は亡命し、オーストリアやソ連で活動。ハンガリー共産党再建に参加する一方で、ロシア赤軍指揮官として干渉軍と戦ったり、コミンテルン執行委員を務める(1921~36)など、国際的革命家としての足跡も残した。39年スターリンの大粛清の犠牲となって死去。
[家田 修]
オランダの女子陸上選手。1948年の第14回オリンピック・ロンドン大会で100メートル、200メートル、80メートル・ハードル、400メートル・リレーに優勝した。1回のオリンピック大会で女子選手が四つの金メダルを獲得したのは彼女が初めてである。80メートル・ハードルの11秒2の記録はロンドン大会陸上競技で唯一の世界新記録。当時30歳で5歳と4歳の男の子の母親であった。万能型の選手で、走幅跳び、走高跳び、五種競技でも世界記録をもっていた。「空飛ぶオランダ女性」の異名がつけられ、スポーツ人としては初めての騎士賞を贈られた。
[石井恒男]
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1886~1939
ハンガリーの政治家。ジャーナリストであったが,第一次世界大戦中ロシア軍の捕虜となって共産主義者となり,帰国。1918年10月に成立したカーロイ政権の崩壊を受けて19年3月にハンガリー・ソヴィエト共和国を樹立した。列強と周辺諸国の介入などにより同政権が19年8月に崩壊したあとは,ソ連に亡命してコミンテルンの活動に従事したが,30年代後半の粛清に巻き込まれ処刑された。
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…【家田 修】。。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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