…梨地の手法は漆塗の上に梨地粉を蒔き,漆を塗ってかわかしたのち,粉が露出しない程度に木炭でといで仕上げるのであるが,粉の蒔き方で淡蒔(うすまき),中蒔,濃蒔,斑(まだら)梨地,雲梨地,清梨地などができる。また,平目粉をまず蒔いたのち梨地粉を蒔いた鹿の子梨地,金箔を置いた上に刑部(ぎようぶ)梨地粉(不整形な大きめの梨地粉)を一粒ずつすきまなく置いた刑部梨地と呼ぶものもある。梨地はふつう地蒔(じまき)に用いるが,文様中に部分的に応用して装飾効果をあげることが安土桃山時代に流行した。…
※「刑部梨地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...