薬師通夜物語(読み)やくしつやものがたり

改訂新版 世界大百科事典 「薬師通夜物語」の意味・わかりやすい解説

薬師通夜物語 (やくしつやものがたり)

仮名草子作者不明。1643年(寛永20)刊。1巻。別名に《福斎物語》《鼠物語》《寛永飢饉物語》がある。福斎という医者が,因幡(いなば)堂に通夜したとき,薬師の十二神が寛永18年から20年までの全国の飢饉につき話し合っていたが,やがて薬師が現れ,それは人間のおごりが原因であると説明し,天道に憎まれぬようにせよと結論する。見聞記として寛永の飢饉状況がくわしく記されている。
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