初草(読み)はつくさ

精選版 日本国語大辞典 「初草」の意味・読み・例文・類語

はつ‐くさ【初草】

〘名〙
① 春の初めにもえ出る草。若草。《季・春》
伊勢物語(10C前)四九「はつ草のなどめづらしき言の葉ぞうらなく物を思ひける哉」
② 転じて、幼い子などをたとえていう語。
源氏(1001‐14頃)若紫「はつ草の生ひゆく末も知らぬまにいかでか露の消えむとすらむ」

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デジタル大辞泉 「初草」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ぐさ【初草】

春の初めにもえ出る草。若草。
「―のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉
幼い子などのたとえにいう。
「―のおひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」〈・若紫〉

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普及版 字通 「初草」の読み・字形・画数・意味

【初草】しよそう

若草。

字通「初」の項目を見る

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