(読み)ウイ

デジタル大辞泉の解説

うい〔うひ〕【初】

[名]最初。初め。
「我はけさ―にぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりけり」〈古今・物名〉
[接頭]名詞に付いて、初めての、最初の、の意を表す。「産」「陣」「孫(まご)」

うぶ【初/初心/産/生】

[名・形動]
(初・初心)世間ずれがしていないこと。ういういしいこと。また、そのさま。「そのまま信じるほど―ではない」
(初・初心)まだ男女の情を解しないさま。「―な娘」
(産・生)
㋐生まれたときのままであるさま。
「人間らしい崇高な生地を―の儘有(も)っているか解らないぜ」〈漱石明暗
㋑自然のままであること。また、つくられたままであること。
「品が―で、胡粉(ごふん)一つ剝げてないなんてものは」〈魯庵社会百面相
㋒(名詞の上に付けて)生まれたときの。生まれたときのままの。「―」「―毛」

しょ【初】[漢字項目]

[音]ショ(漢) [訓]はじめ はじめて はつ うい そめる うぶ
学習漢字]4年
〈ショ〉
物事のはじめ。はじめの時期・段階。「初夏初期初級初心初代初頭初歩最初太初当初年初
その時はじめて。経験上はじめての。「初学初見初婚初任初対面
〈はつ〉「初恋初耳初雪
〈うい〉「初陣
[名のり]もと

はつ【初】

初めてであること。初め。最初。「日本人の宇宙飛行士」「の試み」
名詞の上に付けて接頭語的に用い、初めての、新しい、などの意を表す。「公判」「霜」「春」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

はつ

1761-1783 江戸時代中期の女性。
宝暦11年生まれ。讃岐(さぬき)菅沢(高松市)の農民与七郎の養女。養父の甥(おい)八兵衛を婿にむかえ,2子を生む。夫が養母に虐待され家をでたあと,再婚をすすめられたため,子を八兵衛の母に託し操をたてて天明3年3月25日自殺した。23歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

うい【初】

最初。初め。 「我はけさ-にぞ見つる花の色を/古今 物名
名詞の上に付いて、「初めての」「最初の」の意を表す。 「 -陣」 「 -孫」 「 -産」

はつ【初】

最初。はじめて。 「お-にお目にかかる」 「 -の成功」
名詞の上に付けて接頭語的に用い、はじめての、あるいは新しいの意を表す。また、その年はじめてのという意を表すことも多い。 「 -公開」 「 -節句」 「 -がつお」 「 -詣で」 「 -仕事」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

うい うひ【初】

[1] 〘名〙
① 最初。初め。
※古今(905‐914)物名・四三六「我はけさうひにぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりけり〈紀貫之〉」
② 「ういざん(初産)」の略。
咄本・当世手打笑(1681)五「或女房懐妊しけるが、うゐの事なれば」
[2] 〘語素〙 名詞の上に付いて、「初めての、最初の」のを添える。「うい冠(こうぶり)」「うい産」「うい陣」「うい孫」など。
[語誌]「うい」は「生まれて初めて」の意で、類義の「はつ」は、ある一定の周期ごとの初回、たとえば、一日、一年などにおける最初の意であることが多い。

うい‐うひ‥【初】

〘形シク〙 幼い。また、そのような状態である。未成熟だ。
※神代口訣(1366)「稚 宇比志也」

そ・む【初】

〘マ下二〙 ⇒そめる(初)

ぞめ【初】

〘語素〙 (動詞「そめる(初)」の連用形の名詞化から) 動詞の連用形に付けて、その動作をはじめてすることをいう。「使いぞめ」「渡りぞめ」「書きぞめ」「弾(ひ)きぞめ」「食いぞめ」「笑いぞめ」など。

そ・める【初】

〘マ下一〙 そ・む 〘マ下二〙 (「そめる(染)」と同語源か。補助動詞として用いる) その行為がはじまる意、また、はじめられた行為や動作の結果が長くあとに残る意を表わす。
※万葉(8C後)四・六一二「なかなかに黙(もだ)もあらましを何すとか相見始(そめ)けむ遂げざらまくに」
※源氏(1001‐14頃)帚木「忍ぶれど涙こぼれそめぬれば、折々ごとに、え念じえず」
[補注]「思いそめる」「見そめる」「乱れそめる」などの「そめる」には、「染める」の意識の強い場合がある。→そめる(染)

はつ【初】

[1] 〘名〙
① はじめてであること。最初。「はつに」「はつで」の形で連用修飾語として用いられ、現代では、「おはつに」のような慣用語として用いることが多い。〔名語記(1275)〕
※日葡辞書(1603‐04)「ミヤコエ マイッタ コトワ イマ fatçude(ハツデ) ゴザル」
② 「はつもの(初物)」の略。
※大鏡(12C前)二「官物のはつをさきにたてまつらせ給めり」
③ はじめて、その遊女屋へあがること。また、その客。転じて、男女の初情交をいう。初会(しょかい)
※歌舞伎・関東小六今様姿(1698)一「こな様とかうして居るが初でござんす」
[2] 〘語素〙 名詞または、動詞の連用形の上に付いて、はじめての、あるいは、あたらしいの意を表わす。特に、その年はじめての意で用いることが多い。「初風」「初雁」「初春」「初草」「初声」「初雪」「初節句」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

出入国在留管理庁

政府が2019年4月に発足を予定している法務省の外局。18年12月の出入国管理法改正案成立に伴う外国人労働者の受け入れ拡大に対応するため、同省の内部部局である入国管理局を再編・格上げし、新設することが...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

初の関連情報