初鳥屋宿(読み)はつとやしゆく

日本歴史地名大系 「初鳥屋宿」の解説

初鳥屋宿
はつとやしゆく

[現在地名]下仁田町西野牧

矢川やがわ村の集落の一つ。中山道脇往還の上州側最後の宿で、信州追分おいわけ宿(現長野県北佐久郡軽井沢町)へ通ずる和美わみ峠越のいわゆる下仁田道と、信州岩村田いわむらだ宿(現長野県佐久市)へ通ずる香坂こうさか峠越の日影ひかげ新道との分岐点になった。中山道借宿かりやど(現軽井沢町)へ約四里、下仁田宿へも四里、岩村田宿へは約五里の道程である。信州からの米、上州側でとれる麻・絹などの物産の下仁田―追分間の継立をし、各通りの継立をめぐる相論に度々まきこまれた(文政七年「香坂通信州商荷物輸送紛争内済証文」小井戸文書など)。安政五年(一八五八)の「五街道細見記」には「初鳥屋、矢川村之内也、追分迄四り半、此所とまりやハ九軒にてくじにてとめるべし」とあり、文化一一年(一八一四)の「伊能忠敬測量日記」には本陣問屋文蔵・脇本陣忠右衛門がみえ、宿場としての機能を完備していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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