刺子織(読み)さしこおり

精選版 日本国語大辞典 「刺子織」の意味・読み・例文・類語

さしこ‐おり【刺子織】

〘名〙 平織の上に色の違う経(たていと)と緯(よこいと)とを浮き出して織った織物。その刺糸を経・緯に用いたのを二重刺子、経だけに用いたのを経刺(たてさし)、緯だけに用いたのを緯刺(よこさし)と呼んで区別する。柔道着などに用いる。
風俗画報‐五五号(1893)服飾門「新形の夏衣〈略〉田村主人意匠を凝らしたる刺子織(サシコオリ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「刺子織」の意味・読み・例文・類語

さしこ‐おり【刺(し)子織(り)】

刺し子に似せて織った織物。ふつう、平織りの地に、同色または色の異なる縦糸・横糸を浮かせて模様を織り出したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の刺子織の言及

【刺子】より

…農民の衣服以外にも,消防の刺子はんてん,あるいは柔・剣道着に刺子技法が用いられてきた。また近年,刺子を模して織った刺子織もつくられている。【日浅 治枝子】。…

※「刺子織」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android