則直村(読み)のりなおむら

日本歴史地名大系 「則直村」の解説

則直村
のりなおむら

[現在地名]姫路市広畑区則直ひろはたくのりなお広畑区京見町ひろはたくきようみちよう

飾西しきさい郡に所属。夢前ゆめさき川下流右岸、さい村の西に位置する。村の北部は標高二一六・一メートルの京見山を主峰とする山地で、集落や田畑はその南の扇状地および微高地に立地する。戦国時代に赤松則尚が才氏を名乗って城主として構居を構えており、近世初期まで才村の枝村だったと伝え、村名は則尚の名にちなむという(飾磨郡誌)。文亀三年(一五〇三)八月吉日の重慶等連署散用状(松原八幡神社文書)によると、「則直分」に松原まつばら八幡宮領の田一町三反余(分米一〇石余)があった。慶長国絵図に「乗縄村」とみえる。初め姫路藩領、寛永三年(一六二六)龍野藩領、同九年幕府領、同一四年龍野藩領、明暦四年(一六五八)幕府領、延享元年(一七四四)大坂城代堀田正亮(出羽山形藩)領、同三年三卿のうちの一橋領となり幕末に至る(新版「姫路市史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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