前ヶ貫村(読み)まえがぬきむら

日本歴史地名大系 「前ヶ貫村」の解説

前ヶ貫村
まえがぬきむら

[現在地名]飯能市前ヶ貫

入間いるま川と成木なりき川の合流点に位置し、落合おちあい村と成木川を挟んで相対する。北は矢颪やおろし村。村の異名塩川しおかわがあり、前ヶ貫よりも通用したという。この称は曹洞宗塩川寺があったことによる。加治かじ領に属した(風土記稿)。田園簿に前ヶ貫村とみえ、高は田方六一石余・畑方六〇石余、幕府領。寛文八年(一六六八)検地があり(風土記稿)、元禄郷帳では高一一四石余。この減少は矢颪村の分立によるとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android