日本歴史地名大系 「前名寺」の解説 前名寺ぜんみようじ 富山県:黒部市生地村前名寺[現在地名]黒部市生地天道山と号し、曹洞宗、本尊釈迦如来。天正一七年(一五八九)越中国新川(にいかわ)郡魚津駅常泉(じようせん)寺四世琴峡の開山で、田村家二代善名の援助を得て生地(いくじ)村に善名(ぜんみよう)寺を建立。加賀藩主前田氏が田村家へ立寄った際、善名の善を前田氏の前に改めるよう沙汰があり、前名寺と改称。天保一二年(一八四一)困窮につき、田村家一三代惟寧が常泉寺と詮議のうえ、前々から檀家であった生地村の一六軒のほかに、新たに吉祥(きちじよう)寺檀家二五軒を前名寺旦那として譲り受けた(田村家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by