日本歴史地名大系 「前田沢村」の解説 前田沢村まえたざわむら 福島県:郡山市旧喜久田村地区前田沢村[現在地名]郡山市喜久田町(きくたまち)前田沢(まえたざわ)・喜久田町(きくたまち)坪沢(つぼさわ)・喜久田町(きくたまち)原(はら)・喜久田町(きくたまち)割田(わりた)・喜久田町(きくたまち)赤坂(あかさか)など早稲原(わせはら)村の北西、阿武隈川支流五百(ごひやく)川中流南岸の沖積原に立地。永享一一年(一四三九)頃のものと推定される安積三郷田地注文(相殿八幡文書)に北郷のうちとして「前田河 五丁五段」とみえ、当地に比定する説がある。戦国期安積伊東氏流の伊東(前田沢)氏が西(にし)館に拠っていた(「相生集」ほか)。天文一〇年(一五四一)五月二三日の田村義顕・同隆顕連署証文(伊達家文書)に「前田沢」とみえ、安積伊東氏との抗争を調停した伊達氏に当地を渡している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報