福島県、郡山(こおりやま)市を中心とする古くからの地名。古代には阿尺(あさか)(『国造本紀(こくぞうほんぎ)』)と書き、国造(くにのみやつこ)を置いたから国名であろう。のちの安積郡のほか、安達(あだち)、田村両郡をも含む地域であった。なお、『和名抄(わみょうしょう)』では郡名を「阿佐加」と訓じる。718年(養老2)石背国(いわせのくに)を設けたとき、その管下の郡となり、その後陸奥(むつ)国に所属、1868年(明治1)から岩代国(いわしろのくに)の所属となる。古代は阿武隈(あぶくま)川中流部の郡山盆地の大部分を占め、西は猪苗代(いなわしろ)湖の南東岸に延び、芳賀(はが)、葦屋(あしや)、安積の諸郷を含む。安積郷は安積軍団の所在地で大槻(おおつき)付近と比定され、葦屋はその東部で駅家の所在地。郡山はこの郡の郡家にちなむといわれる。
[安田初雄]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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