前近代社会(読み)ぜんきんだいしゃかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「前近代社会」の意味・わかりやすい解説

前近代社会
ぜんきんだいしゃかい

社会の歴史的発展の過程からみた,近代社会以前,もしくは以外の社会類型をいう。そこでは,(1) 単位社会の成員の数が少数であり,成員は不断の直接的な接触をしている,(2) 自給自足的なミクロ・コスモス (小宇宙) の世界を形成しており,したがって他の集団との交渉があまりみられない,(3) 血縁,地縁などの自然発生的な基礎が集団形成の源となっている,などの特徴がみられる。 F.J.テンニェスのゲゼルシャフトに対するゲマインシャフトの概念も同様の発想法のもので,前近代社会は,近代社会すなわち資本主義社会に対して,それ以前の社会,特に封建社会をさしていう場合が多い。

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