剱八幡社(読み)けんはちまんしや

日本歴史地名大系 「剱八幡社」の解説

剱八幡社
けんはちまんしや

[現在地名]大分市東鶴崎三丁目

大野川西岸に鎮座祭神は誉田別尊・比売大神・大帯姫神。剱八幡宮・剱宮などともよばれている。旧郷社。正保二年(一六四五)椋の大樹の根元から三鉾の霊剣が出現し、翌三年に肥後熊本藩主細川氏が社殿を造営したことを起源とする(明治二三年「神社明細帳」県立大分図書館蔵)。細川氏は万治三年(一六六〇)から毎年白銀二枚を献じている(肥後国誌)。寛政一〇年(一七九八)橋本善左衛門昌喜・鈴木喜右衛門清秀の描いた熊本藩船隊鶴崎入港船絵馬が奉納されており、藩主の御座船波奈之丸を中心とする細川氏の参勤交代の船隊の様子を伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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