割り台詞(読み)わりぜりふ

精選版 日本国語大辞典 「割り台詞」の意味・読み・例文・類語

わり‐ぜりふ【割台詞・割白】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎で、一つの台詞(せりふ)を幾人かに分けて言うこと。また、その台詞。一般に、ある事を何人かで分けて言うこともいう。
    1. [初出の実例]「子を抱て医者へ夫婦が割せりふ」(出典:雑俳・さくら鯛(1823‐24)二)
  3. 歌舞伎で、本舞台花道などに分かれた二人が、関連ある長い台詞を別の思いの独白として交互に述べ、最後の一句を合わせること。また、その台詞。「十六夜清心」の百本杭清心と求女との台詞の類。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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