独白(読み)どくはく

デジタル大辞泉の解説

どく‐はく【独白】

[名](スル)
演劇で、登場人物が相手なしでせりふを言うこと。また、そのせりふ。モノローグ。「主人公が真情を独白する場面」「独白劇」
ひとりごとを言うこと。また、そのひとりごと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

独白【どくはく】

モノローグ。対話(ダイアローグ)の対。舞台で登場人物が相手なしに一人で独立したせりふをいうこと。また,そのせりふをさすこともある。とくに他の人物がいるときは,傍白と呼ばれる。《フィガロの結婚》《ハムレット》などの独白が有名。登場人物がただ一人の独白劇もある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

どくはく【独白 monologue】

劇のせりふの一種。モノローグともいう。人物が特定の相手に聞かせることを目的とせずに語るせりふ。舞台上に他の人物がいないときに語られる単なる独白と,他の人物がいるときに語られる傍白とに区別される。古典劇ではよく用いられ,シェークスピアモリエールの劇には頻出する。しかし近代リアリズムの確立によってしだいに退けられるようになった。それは,人間が現実生活において長々とひとりごとを言うことは考えられず,したがって劇でもそういうことはあってはならないとされるからである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

どくはく【独白】

( 名 ) スル
劇や小説で、登場人物が心の中に思っていることを相手なしにひとりで言うこと。また、そのせりふや文体。モノローグ。 「心境を-する」
ひとりごと。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

どく‐はく【独白】

〘名〙
① 芝居で、登場人物が心中の思いなどを観客に知らせるために、相手なしで、ひとりでせりふを言うこと。また、そのせりふ。ひとりぜりふ。モノローグ。
※江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「籠で貼った月を見上げながら大胆不敵で美しい独白(ドクハク)を述べるところなんざあ堪ったもんぢゃ有りませんと」
② 転じて、ひとりごとを言うこと。また、そのひとりごと。
※故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉六「その彼らしい感慨をこれ亦彼らしい愚痴っぽい独白で現はすと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の独白の言及

【台詞】より

…よく行われるせりふの形式上の一分類としては,2人あるいはそれ以上の登場人物の間で交わされる〈対話(ダイアローグdialogue)〉。登場人物が自分自身の考えや感情などをみずからに問いかける形をとる〈独白(モノローグmonologue)〉(モノローグ劇),対話中に対話の当の相手には聞こえないという約束で横を向き独りごとのように言う〈傍白(アサイドaside)〉などがある。【編集部】
[せりふの言語表現の特質]
 せりふは,戯曲表現の唯一の直接的な実質であり,筋や役の性格を含めて,劇的な行動のいっさいがそれを通じて表現される。…

※「独白」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ビル風

高層建築物の周辺でみられる、建物による風の乱れをいう。風向の変化のほかに風速の強弱によって表される。一般には、高層ビルの周辺で吹く強い風をさすことが多い。 風の強くなる場合として次の三つがある。(1)...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

独白の関連情報