割石峠(読み)わりいしとうげ

日本歴史地名大系 「割石峠」の解説

割石峠
わりいしとうげ

黒沢くろさわ六郷ろくごう落居おちいとの間にあり、標高三六〇メートル。「破石嶺われいしたうげ」とも書き、黒沢村いり集落からしん川沿いの四十八瀬の急坂を登りつめた当峠に道を挟んで二つの石があり、あたかも石を割ったようにみえることから峠名が付されたという(甲斐国志)河内かわうち(駿州往還)難所で、石岩を掘削して道を通し、山家やまが村より人足を使役して修したが、険悪で通行困難のためさらに西方に新道を開削した。しかし地形により新道の効果があがらなかったといい(同書)、難路だった状況をうかがわせている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android