割石峠
わりいしとうげ
黒沢と六郷町落居との間にあり、標高三六〇メートル。「破石嶺」とも書き、黒沢村入集落から新川沿いの四十八瀬の急坂を登りつめた当峠に道を挟んで二つの石があり、あたかも石を割ったようにみえることから峠名が付されたという(甲斐国志)。河内路(駿州往還)の難所で、石岩を掘削して道を通し、山家村より人足を使役して修したが、険悪で通行困難のためさらに西方に新道を開削した。しかし地形により新道の効果があがらなかったといい(同書)、難路だった状況をうかがわせている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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