デジタル大辞泉 「本道」の意味・読み・例文・類語
ほん‐どう〔‐ダウ〕【本道】
2 物事の正当な道筋。正道。本筋。「民主政治の
3 漢方で、内科のこと。
「―、外科一代の名医数十人」〈太平記・二五〉
[類語](1)街道・往還・道路/(2)本筋・本流・直流・正道・本格的・正式・本式・正格・正しい・正則・正統・正調・正規・公式・格調・格式・品格・品位・風格・
の脩行里、粗樸
陋(ひろう)、飮
儉狹なり。~然れども
に任ずること久しく、勢ひ宰相に軋(せま)る。~江淮よりの
橘(めいきつ)珍甘、常に本
と
貢し、競ひて先づ至らんと欲す。~常に
府に冠たり。字通「本」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
医学用語では漢方の内科系医学を指す。内科系治療法が薬物をおもに内用(内服)させる内治の術であるのに対し,外科系では薬物を外用させたり手術を施して治療する外治の術が行われた。中国でいう外科の呼称は内科との対比で用いられた。日本で室町期の戦乱の世が要求した医術技術の分科として生まれた外科系専門医に中国で用いられている外科の呼称を採用するに当たって,その名が初出する《太平記》では本道・外科と対比させて用いている。内科系を医学の本流とし外科系を傍系とみなす思考の反映である。こうして本道医を他の医師の上位とする風潮は江戸時代にも引き継がれ,幕府医官の場合も含め諸藩にあっては本道(本科)医は外科系医官の上位にあり,後者が本道医並の扱いを受けることは異例の抜擢(ばつてき)であった。内科を重んじ外科を軽んずる風潮は西欧にもみられ,外科医は長い間内科医の指揮下におかれ,医師の資格は内科系医師が独占してきた。
執筆者:宗田 一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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