劇的独白(読み)ゲキテキドクハク

デジタル大辞泉 「劇的独白」の意味・読み・例文・類語

げきてきどくはく【劇的独白】

dramatic monologue叙情詩形式の一。語りが、詩人自身ではない一人人物独白により構成され、語り手性格暴露力点が置かれる。その際、聞き手の存在は語り手の言葉の中の手がかりによってのみ読者に知らされる。英国の詩人ブラウニング確立

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の劇的独白の言及

【ブラウニング】より

…イギリス,ビクトリア朝の詩人。宗教と科学の葛藤で懐疑主義が支配した時代にあって,主観を客観化して〈他我alter ego〉の声をつたえる〈劇的独白dramatic monologue〉の新詩をつくり出し,20世紀文学に多大の影響を与えた。銀行員の父と組合教会派の母の間に生まれ,1828年ロンドン大学に入学したものの理想と合わず中退。…

※「劇的独白」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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