ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「劉希夷」の意味・わかりやすい解説
劉希夷
りゅうきい
Liu Xi-yi
[没]永隆1(680)?
中国,初唐の詩人。汝州 (河南省臨汝県) の人。字,廷之。庭之もしくは廷之が名であるともいう。上元2 (675) 年進士に及第したというほかは,伝不明。琵琶をよくし,大酒飲みで奔放な生活をおくり,30歳にならぬうちに殺された。盧照鄰,駱賓王のあとをうけて,長編の七言歌行が多く,当時の宮廷詩とは趣を異にしたが,従軍詩,閨情詩にすぐれた作品を残した。現存するのは 35首のみであるが,『唐詩選』に採録された『代悲白頭翁』『公子行』の2首が特に有名。
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