劉希夷(読み)りゅうきい(英語表記)Liu Xi-yi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「劉希夷」の意味・わかりやすい解説

劉希夷
りゅうきい
Liu Xi-yi

[生]永徽2(651)
[没]永隆1(680)?
中国,初唐詩人。汝州 (河南省臨汝県) の人。字,廷之。庭之もしくは廷之が名であるともいう。上元2 (675) 年進士に及第したというほかは,伝不明。琵琶をよくし,大酒飲みで奔放な生活をおくり,30歳にならぬうちに殺された。盧照鄰駱賓王のあとをうけて,長編の七言歌行が多く,当時の宮廷詩とは趣を異にしたが,従軍詩,閨情詩にすぐれた作品を残した。現存するのは 35首のみであるが,『唐詩選』に採録された『代悲白頭翁』『公子行』の2首が特に有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android