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歌行 かこう Ge-xing

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歌行
かこう
Ge-xing

中国,古典詩の一形態。元来は楽府 (がふ) に基づくもので,その題名に歌もしくは行とつけられたものが多いところからこの名があるが,唐以降は,歌うメロディーとはかかわりなく,物語的な内容をもつ長編の,主として七言の古詩をさしていう。

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デジタル大辞泉の解説

か‐こう〔‐カウ〕【歌行】

楽府(がふ)の一体。同じ題が南北朝以前の楽府になく、古体詩で七言の長編が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

かこう【歌行 gē xíng】

漢詩(中国の古典詩)の体(ジャンル)の一つ。〈――歌〉とか〈――行〉という題が多いので,この名がある。詩の分類にこの一類を立てる選集は宋初(987)に成った《文苑英華》がおそらく最も早い。以下それによってこの体の性格を考えよう。〈――歌〉〈――行〉などの題をもつ作品は〈楽府(がふ)〉体の詩にも多い。しかし《英華》は〈楽府〉と〈歌行〉をはっきり分け,〈楽府〉門には作品1082首(大部分は唐代詩人の作だが,少数の南朝詩人の作を含む)を20巻に分けて収め,〈歌行〉門には(同じく南朝と唐の詩人の作を含む)作品365首をやはり20巻に分けて収める。

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大辞林 第三版の解説

かこう【歌行】

中国の古詩の一体。もと、民謡調の歌の意。転じて楽府がふ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歌行
かこう

中国古典詩の詩体名。もとは歌謡の楽府(がふ)作品の題に用いられ、「子夜歌(しやか)」「従軍行(じゅうぐんこう)」のようにいう。命名の由来については諸説があり、たとえば、情感の吐露に中心を置いたうたが「歌」、行書のごとく流麗な体をもつのが「行」とする説、あるいは、長短の句が入り交じるものを「歌」、歩行する調子をもち渋滞のないうたを「行」という説など、定義はかならずしも明確でなく、両者の厳密な区別はむずかしい。しばしば「歌行」とあわせて、楽府体の作品を総称することもある。楽府の題にはほかにも「吟(ぎん)」「辞(じ)」「引(いん)」などの名が用いられるが、それらとの区別もはっきりしない。唐以後、楽府が歌われなくなってからも、伝統的な楽府題を借りた作品が多くつくられ、また楽府の民間的色彩を模倣する詩も少なくなかったため、歌謡とは無関係の「歌行」詩がつくられるようになった。おもに七言古詩の詩体をもつ。たとえば、白居易(はくきょい)の『長恨歌(ちょうごんか)』『琵琶行(びわこう)』がその例である。[佐藤 保]

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