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唐詩選 とうしせん Tang-shi-xuan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

唐詩選
とうしせん
Tang-shi-xuan

中国の唐詩選集。明の李攀龍 (りはんりょう) の編と伝えられる。7巻。成立年未詳。唐代の詩人 128人の詩 465首を選び,詩体別にまとめたもの。盛唐詩に重点がおかれ,中,晩唐詩がきわめて少い。

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デジタル大辞泉の解説

とうしせん〔タウシセン〕【唐詩選】

中国の唐詩の選集。7巻。明の李攀竜(りはんりょう)の編というが未詳。李白杜甫など、盛唐期の詩に重きを置き、計128人の465編を詩体別に収めたもの。日本には江戸初期に伝来し、漢詩入門書として大いに流行した。

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百科事典マイペディアの解説

唐詩選【とうしせん】

中国,唐代の詩を詩型ごとに分類したアンソロジー。明末の文人李攀竜(りはんりゅう)〔1514-1570〕の編といわれていたが,編者不詳というのが定説。明代の極端に復古主義的な文学運動である〈古文辞〉の流れに乗ったもので,7巻,128人の詩を収め,簡便であるため,明末〜乾隆年間に流行したが,収録作も偏っており,この運動への非難攻撃とともに影が薄れ,出版は絶えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうしせん【唐詩選 Táng shī xuǎn】

中国,明代に作られた唐詩の選集。7巻。編者は李攀竜(りはんりゆう)とされていたが,早くから疑いがもたれ,編者未詳というのが定説である。明代においては,〈古文辞〉と称する文学運動がおこったが,それは,祖述すべき詩文の対象を,〈文は必ず秦漢,詩は必ず盛唐〉というように限定した,極端で過激な復古主義的・擬古典主義的な運動であった。しかし,詩は必ず盛唐の時期の作品を尊重し,模倣すべきであるという同派の主張は,明代には圧倒的な勢いで広がった。

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大辞林 第三版の解説

とうしせん【唐詩選】

中国、唐代の名詩選。七巻。明の李攀竜りはんりようの編とされるが未詳。唐代の詩人一二八人の代表作四六五編を詩体別に採録。唐詩正統派の格調や声律を伝える。日本には江戸初期に伝来して以後、漢詩入門書として盛行。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

唐詩選
とうしせん

中国、明(みん)代に編まれた唐詩の選集。全七巻。日本では江戸時代以来もっとも広く普及した唐詩の詞華集。李攀竜(りはんりゅう)の編と称し、その真偽をめぐり古来、論争が行われてきたが一致した結論は得られていない。『唐詩選』のほとんどの詩が同じ李攀竜の『古今詩刪(ここんしさん)』の唐の部の詩であり、また『古今詩刪』『唐詩選』の詩はともに高(こうへい)の『唐詩品彙(とうしひんい)』に含まれていて、この三者の関係から『唐詩選』は、李攀竜の手になる原選的な唐詩の選本があって、それを元にしてつくられたとする見方が有力である。
 収められた詩の数は465首。各巻は詩体別になっている。古文辞(こぶんじ)派の李攀竜の「文は秦(しん)漢、詩は盛唐」の主張どおりに、詩の選択は盛唐に偏り、詩の数にして、杜甫(とほ)の詩が51首、李白(りはく)が33首など、盛唐の詩が約3分の2を占めている。逆に中・晩唐の白居易(はくきょい)、李賀(りが)、杜牧(とぼく)は一首もとられていない。
 現存するもっとも古い版本は、李攀竜編・唐汝詢(とうじょじゅん)注・蒋一葵(しょういつき)直解と題したもので、その蒋一葵の跋文(ばつぶん)には万暦(ばんれき)21年(1593)とあり、李攀竜の死後まもなく出版されたものと思われる。日本への渡来も正確なところは不明だが、1630年(寛永7)にはすでに記録にみえる(那波活所(なわかっしょ)『備忘録』)。荻生徂徠(おぎゅうそらい)、服部南郭(はっとりなんかく)の提唱によって大流行をみた。[中島敏夫]
『前野直彬注解『唐詩選』上中下(1961、62、63・岩波書店) ▽斎藤訳『漢詩大系6・7 唐詩選 上下』(1964、65・集英社)』

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世界大百科事典内の唐詩選の言及

【中国文学】より

… 明の中期(16世紀前半)の李夢陽(りぼうよう),何景明らの前七子は唐詩の至上をとなえ,同じ世紀の後半李攀竜(りはんりゆう),王世貞らの後七子はその説をさらにおし進めた。《唐詩選》はこの派の教科書であった。これらに反対して宋詩のすぐれた点を見なおし,その長所を取り入れるべきだと論ずる人もあった。…

【唐詩】より

…同じ艶体の詩でも李より後輩の韓偓(かんあく)の《香奩(こうれん)集》のほうが江戸の末に相当な数の読者を有していた。 唐詩の選集について言えば,日本で最も広く読まれたのは宋の周弼(しゆうひつ)の《三体詩》と明の李攀竜(りはんりゆう)の《唐詩選》で,中・晩唐の詩は前者により,初唐と盛唐の詩は後者によって知られた(前者の翻刻の初版は1654年で,後者は少し遅れる)。前者は今体詩だけを収め唐詩の繊細優艶の面が強調されたことになる。…

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