加賀奉書(読み)かがほうしょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「加賀奉書」の意味・わかりやすい解説

加賀奉書
かがほうしょ

石川県(加賀国)の能美(のみ)、石川、河北(かほく)の3郡を中心として漉(す)き出された奉書紙。16世紀末に、前田利家(としいえ)がこの地の領主となってから美術工芸が奨励され、それに関連して製紙も盛んになった。加賀奉書が、桂(かつら)離宮茶室松琴亭(しょうきんてい)」の床張付(とこはりつ)けと襖(ふすま)の市松模様の意匠材料に使用されているのは有名である。この伝統的製法は、現在も金沢市二俣(ふたまた)町で受け継がれている。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む