京都・桂(かつら)離宮庭園内にある茶屋の一つ。茅葺(かやぶ)き入母屋造(いりもやづくり)の主屋(おもや)に杮(こけら)葺きの茶室が接続し、背面に水屋、勝手が付属する。二方に深い土間庇(ひさし)を形成し、一の間(11畳)のほぼ中央から土間庇に縁(えん)を突き出して、長炉(ながろ)、「くど」、三角の小棚(こだな)を設けている。一の間の床と、二の間境の襖(ふすま)には白と藍(あい)色の加賀奉書を市松に貼(は)り付けている。二の間東に二枚襖の口で接する茶室は三畳台目(だいめ)、桂離宮内における唯一の草庵(そうあん)風茶室で、「八ツ窓囲ト云(いう)、遠州好第一ノ所也(なり)」と『桂御別業之記』にみえる。躙口(にじりぐち)上に連子窓と下地窓を重ねたり、点前座(てまえざ)に窓を集中するなど、遠州らしい手法が認められる。
[中村昌生]
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...